こんにちは、伴走パパです。
今週の土日は特に家族の予定もなく、私(父親)の時間がぽっかりと空いていました。そこでふと思い立ったのです。
「娘は普段、サピックスで一体どんな授業を受けているんだろう?ちょっと体験してみようかな」と。
娘のテキストを引っ張り出し、サピックスの授業動画を再生して、大人が本気で小5の授業を受けてみました。
結論から言うと、「そりゃあ、これだけの授業を受けて帰ってきたら子供の頭はパンクするわけだ……」と、中学受験の凄まじさを肌で実感する結果に(笑)。
普段、お子さんがどんな環境で戦っているのか、今後の家庭学習の伴走にどう活かすべきか、リアルな体験レポートをお届けします!
今回ガチ受講した小5・テキストNO.16の学習内容
私がノートとペンを用意して挑んだのは、5年生のテキストNO.16。科目は以下の3つです。
- 算数: 割合(2)
- 理科: 呼吸と人体のつくり ~人体①~
- 社会: 東北地方のまとめ
どれも小5中盤の超重要かつ、一気に難易度が上がる単元ばかりです。
😱【算数】方程式に慣れた大人の脳、サピの「解法」に大混乱
算数の授業で使うのは、B4サイズの薄緑色の冊子「デイリーサポート」です。(※白い冊子の「デイリーサピックス」は自宅学習用なので授業では使いません)
授業では、デイリーサポートの「アプローチ」の解説が進められます。テーマは「割合」という極めて抽象的な概念。これが小学生には本当にイメージしづらい!
例えば、こんな問題です。
<問題イメージ>
姉と妹で球根をすべて植えました。姉が植えた球根は、全体の$\frac{1}{3}$より5個多いです。妹が植えた球根は、全体の$\frac{1}{2}$より1個多いです。球根全体は何個ですか。
大人の脳みそなら、全体の個数を $A$ と置いて、瞬時に方程式を立てて解いてしまいますよね。
(1/3*A+5)+(1/2*A+1)=A ⇒ 5/6*A+6=A ⇒ 1/6*A=6 ⇒ A=36
しかし、小学生は方程式を使いません。サピックスの解説はこうでした。
- 全体の数は整数になるので、3と2の最小公倍数の「6倍数」になることがわかるため、⑥(≠単なる6)と置きます。
- 姉の植えた球根は、②+5。妹の植えた球根は、③+1です。
- 植えた球根は、⑤+6です。
- これは⑥と等しいので、⑥=⑤+6となります。
- 左辺と右辺の差は、①であり、それが6なので、①=6
- ⑥=6×6=36
おー難しい 笑
単なる数字と割合である①とかが混在してきて、頭が混乱してきます。
中学受験で方程式を使わない理由は一般的に「抽象的な文字を使うと、起きている事象を直感的にイメージできなくなるから」と言われますが、大人からすると①とかを使う計算も十分に抽象的でイメージがつきませんでした 涙
方程式を使えばただの作業(パズル)で答えが出てしまいますが、算数の思考力を鍛えるという意味で、中学受験の奥深さと難しさの片鱗を思い知らされました。
🐟【理科】テキストは一切使わない!?「サピロス」になる理由が分かった驚きの授業
理科の授業を受けて一番衝撃だったのは、「テキストを全く開かない」ということでした。
あのB4のカラーのきれいなテキストには詳しい解説が載っているので、てっきりあれを見ながら進めるのかと思いきや、授業は先生がひたすらホワイトボードに板書しながら解説するスタイル。
そして、ここで「サピックスの授業は面白い!」と絶賛される理由を身をもって体験しました。
テーマは「人体(呼吸)」だったのですが、哺乳類は肺呼吸、魚類はエラ呼吸といった本筋の解説の合間に、先生がとにかく面白い「豆知識」をこれでもかと散りばめてくれるのです。
- 「水中の酸素が少なくなると魚は水面でパクパクするけれど、あれは空気を直接吸っているわけではないんだよ(エラに水をたくさん通そうとしている)」
- 「犬の肉球の部分、あれカカトだと思われがちだけど実は違うんだよね」
などなど、大人の私も「へぇ〜!そうだったのか!?」と何度も引き込まれてしまいました。これは子どもが夢中になるわけです。卒業生が「中学に入るとサピックスの授業が恋しくなる(サピロス)」と口を揃える理由が本当によく分かりました。
🗺️【社会】ひたすら語られる関連情報!問われるのは「メモの技術」
社会も理科と同様に、カラーのテキストは完全なる「家庭学習用」で、授業中は一切使いません。
授業は、東北地方の白地図をもとに、主要な山脈、河川、平野、そして各都道府県の人口や産業の特色をひたすら書き込んでいくスタイルです。適宜、アトラス(地図帳)を開いて場所を確認しながら進みます。
社会の先生も板書はほどほどに、関連する背景やストーリーをマシンガントークで語ってくれるので、聞いていて全く飽きません。
ただ、ここで一つ大きな「伴走上の注意点」に気づきました。 先生の話が面白すぎる分、「黒板に書かれた文字だけを機械的にメモする子」は、家に帰ったらその背景にある大事な話をすっかり忘れてしまう可能性が高いということです。
板書以外の「先生が口頭で言った面白いエピソード」や「自分が気になったこと」を、テキストの余白にサッとメモを取るという、少し高度な姿勢が求められます。 もしお子さんが社会に苦手意識を持っている場合、「授業中のメモがちゃんと残せているか(ただの綺麗な白地図になっていないか)」を親御さんが確認してあげると、家庭学習のスムーズさが劇的に変わるはずです。
📝 授業を受けてみて分かった、これからの「伴走戦略」
娘と同じ授業を体験したことで、「娘がどれだけ密度の濃い時間を過ごし、その上で家庭学習(宿題)に挑んでいるのか」が解像度高く理解できたのは大きな収穫でした。
この経験を踏まえ、我が家では今後の伴走スタイルを以下のようにアップデートします!
① 算数は「大人の解き方(方程式)」を絶対に封印する
親が教えるとき、つい方程式的なアプローチで説明したくなりますが、子供はサピの「比の思考」で混乱してしまいます。必ずデイリーサポートの解説動画の解き方(丸数字の使い方)を確認し、中学受験特有の正しいアプローチでヒントを出すようにします。
② 理科・社会は「テキストはほぼ初見」としてフォローする
授業でテキストを使っていないということは、子供にとってテキストの文章や確認問題は「家で初めてじっくり見るもの」です。「授業で習ったでしょ!」と突き放すのではなく、「ここ、授業の板書になかったから引っかかりそうだね」と一緒に寄り添ってあげる視点が必要だと気づきました。
最後に
サピックスの授業動画、もしお時間に余裕がある親御さんがいれば、ぜひ一度お子さんと全く同じ目線で受講してみることを強くおすすめします!
子供が日々どれだけ高い壁に立ち向かっているかが分かり、リスペクトの気持ちが湧くと同時に、我が子のノート作りの課題(メモ不足など)がピンポイントで見えてきますよ。
今週の家庭学習も、この気づきを活かして「シャキシャキ」伴走していきたいと思います!しれません。



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